さいたま市、荒川区、足立区でサッカースクールを開校している

エスペランササッカースクール代表のリンです。

さて、今日も本の紹介です。

いよいよ、この本を紹介する時がきましたか。。。

以前のブログで紹介した「池上正さん」という方の本は

僕のサッカー指導においてのバイブルです。

その時のブログの内容はこちら。

リンコーチのバイブル

そして、本日ご紹介するのが、

子どもとの接し方

子どもの成長

子どもとはどういうものなのか

というのをイチから考えさせてもらった

僕がおススメしたい一冊です。

ご存じの方も多いのではないでしょうか。

灰谷健次郎さんの名著

天の瞳です。

シリーズ小説となっていて、全9巻のロングストーリー。

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主人公の倫太郎が、そりゃもう破天荒な子で

その周りの大人たちがそれはもう素晴らしくて。

倫太郎の成長を見守る大人たちの葛藤を描いた本です。

登場人物の中で僕が一番好きなのは、倫太郎のおじいちゃんなのですが

発言すべてが名言というぐらい、おじいちゃんの言葉は何度も読み返しましたね。

倫太郎という子は、とんでもないトラブルメーカーなのですが

なぜ、倫太郎がそういう行動に及ぶのか、

大人はそういう子どもにどうやって接したら良いのか

子どもが自由にすくすくと伸び伸び成長するにはどうすれば良いのか

大人の価値観や過去の経験だけで子どもを決めつけていないだろうか

子どもにも子どもの考えがあり

純粋でわがままで自己都合なことばっかりする子どもたちだけれども

そんな子どもたちを全て否定して、制限して、周りと同じことをさせて、

大人が扱いやすくしつけて、過去の自分たちと同じような教育をするのが果たして正解なのか。。。

ということを大いに考えさせられた本です。

もう10年前でしょうか。この本に出会ったのは。

この本に出会えたから、今の僕があると思います。

この本を読むというより、この本の中に入り込んで

「子どものことを考える」という時間を経たことにより

日々の指導の中で子どもたちの様々な言動から、たくさんのことを学べたと思います。

これまで1,000人以上の子どもたちの指導にあたりましたが

子どもって本当に奥深く、時に全く大人には理解できない行動をしてくることがあります。

最初はビックリするけど

これまでのブログでも何度も言ってきましたが

まずはその言動を受け入れて

他の子と比較するのではなく

その子一人ひとりに合った接し方を真剣に考えて実践して

大人自身も成長していくその過程が、教育であり子育てなんだと。

「人を育む」ことなんだと。

僕はそう思います。

本の中の一節。

子どもを教えるとか、しつけるとか、そんな傲慢なことをいうなって。

子どもには添うてやれって教えてくれたの。二十人の子がいたら二十通りの添い方がある。

それを考えるのが保母の仕事だって。

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この1文を

ただ読むのか

しっかりと意味を理解して、実践しようとするのか

そこに差が出てくると思います。

本当にいろんな子がいて、とてもとても苦労しました。悩みました。

これで本当に良いのかと。

今でも悩むことは多々あります。

けれど、自分自身もその過程を楽しんで、どんどん経験値が増えて

子ども心を理解できる自信はついてきました。

天の瞳。

皆さんも手に取ってみてはどうでしょうか。

ブックオフで1冊100円で売っていますので、コスパは半端ないです。笑

ではでは、今日はここまで。

いつも長~い投稿にお付き合いいただき、ありがとうございます。